タレントの小島瑠璃子さんが4月21日の板野友美さんとのインスタライブにて、
筋トレをする男性に対する発言をし、それが原因で多数の批判を受けました。
これについては単なるアンチや小島さんの発言に怒ったトレーニーからだけではなく、
ジムの経営者やトレーナー、筋トレYouTuberの方など、職業としてのフィットネス従事者などからも多数のコメントが寄せられています。
※トレーニーとは習慣的にトレーニングしている人のことです。
小島瑠璃子さんに対してコメントをするにしても、小島瑠璃子さんに対して怒っているかどうかはそれぞれのようで、
第一線で活躍している人ほど怒っておらず論理的にコメントしているといった印象を受けます。
しかし問題発言から約1か月たった5月20日現在でもTwitterにはまだまだ粘着している人もいるので、
僕個人としては様々な理由が絡み合ったかなり根の深い問題だったのだという印象です。
(彼女のフォローコメントも印象が良くなかったようです)
タイトルにあえてマジレス、と書いたのは、ただ僕個人的には小島瑠璃子さんには全く怒っておらず、
ブログのいいネタになるくらいしか思っていないからです。
つまり小島瑠璃子さんの発言をきっかけに筋トレや筋肉にたいする知識を広めたいだけです。
小島さんの発言から1か月後に記事を書いているくらいなので、正直個人的にはどうでも良いと思っており、
その後の経過を見てみたかったのです。
小島瑠璃子さんのあの発言ですが、筋トレや筋肉に対しての知識不足だけではなく、知らないものに対してイメージで断定してしまうからああいった発言が出るわけです。
小島瑠璃子さんは極端な例でしたが、少なくとも筋トレに対して似たような考えをお持ちの方はまだいらっしゃると思います。
よってこの記事では小島瑠璃子さんを引き合いに出して、啓蒙の意味を込めて彼女の発言に対して筋トレに詳しい者の立場から論理的にマジレスしてみようと思います。
ちなみに僕は高校生の頃から15年以上筋トレを続けている一般的なトレーニーです。
マジレスの前に、まずは小島瑠璃子さんがどんな発言をして炎上したのか確認しましょう。
【小島瑠璃子さんの発言】
筋トレって世界で一番意味わからない。
努力の方向が筋トレじゃなくて筋肉がつく何かをやれば良いと思う。
ラグビーやって筋肉が付くとか、格闘技やってて筋肉が付くっていう方が好き。
男たるもの、見せるための筋肉じゃなくて使える筋肉を持っとけよって思う。
だって、何かあった時に人の役に立つ筋肉の方が良くない?どうすんの、見かけだけのムキムキ。
これはなかなかツッコミどころの多い発言です。
そして多くの筋トレをしている人の批判にあった理由もわかります。
なぜならこの小島瑠璃子さんの発言は、筋トレや筋肉のこと、さらに筋トレをしている人に対する誤解や偏見の典型例が集約されているからです。
単なる個人の考え、知識不足からくる偏見、さらに友人と話していてテンションが上がってしまったがためのオーバーな表現をしてしまったなど色々あるのでしょうが、
それにしても本当にありがちな誤解や偏見を網羅しているのです。
だから僕はこの発言を聞いた時に、驚きましたね(笑)
だからこそ、色々な人がなんと言うのか気になりましたし、
自分でもこの誤解や偏見を解くために、記事を書きたいと思ったのです。
目次
小島瑠璃子さんの筋トレに対する炎上発言に対してあえて論理的にマジレスする(僕は怒ってない)
上記した小島瑠璃子さんの筋トレに対する炎上発言を1つ1つ分解して【あえて】マジレスしたいと思います。
筋トレって世界で一番意味わからない
誇張した表現をしがちな方なのでしょうか。
思う事は個人の自由なのでいいのですが、
しかしイメージが重要とされるタレントの身で、多数の人が見ているインスタライブでの発言としては軽率でしたね。
いままでフィットネス系の番組にも出演されていたとも思いますが、大丈夫なんでしょうか。
現在日本には4000軒以上ものジム(フィットネスクラブ)があり、市場規模は4000億円以上、会員数は400万人以上です。
市場規模に関しては小島さんが好きなラーメン、ベーカリー、などの市場規模と同じくらいです。
これだけの人が関わり経済が動いているので、無意味ということはありません。
さらにジムは県営や市営なども多数あり、トレーニング教室なども多数開かれています。
医療費を削減させるために国もセルフメディケーション(個々人での健康管理)に力を入れており、
近年ではフィットネスブームと言っても過言ではないでしょう。
小島さんが出ているテレビ業界でも、毎日のように筋トレやフィットネスが取り上げられていますしね。
ダイエット番組や健康番組の多いこと多いこと。
市場規模や世間の流れ、人々の関心の多さからしても、
筋トレが意味わからないというのは、非常に浅はかな発言であったと言えます。
実際の健康管理にとっても、筋トレは重要な役目を果たしてくれます。
筋肉の中にはミトコンドリアがあり、糖や酸素を吸収してエネルギーを作ってくれます。
ミトコンドリアは簡単にいうと人体の発電所です。
さらにミトコンドリアは自律神経、ホルモン、酵素、体温の調整など免疫力の要なのです。
そして筋トレすると筋肉が増えてミトコンドリアが増えるので、
つまり筋トレは健康に良いんですね。
ミトコンドリアは病気や老化の原因でもある活性酸素(細胞を傷つけるもの)を除去してくれる働きもあります。
つまり筋トレは最強のアンチエイジングなのです。
簡単に言うとこんな感じです。
ミトコンドリアはエネルギーを作る免疫の要
↓
筋肉の中にはミトコンドリアがある
↓
筋トレすると筋肉が増えてミトコンドリアも増える
↓
ミトコンドリアが増えると健康にいい
ここまで詳しく知らなくても、筋トレすると太りにくい、という言葉くらいは多くの方が聞いたことがあると思います。
これだけ筋トレというものが浸透してきている現代において、筋トレが世界で一番意味わからないという発言は、
逆に奇跡的なほど希であると僕は感じます。
ちなみに小島瑠璃子さんが尊敬しているGACKTさんも、友人の中村アンちゃんも、めちゃめちゃ筋トレしてます。
大丈夫なのでしょうか。逆にめちゃめちゃ心配になります。
あと過去に小島さんはこういった発言をされているようです。
水着グラビアの撮影前にしっかり体を作る。プロテインを摂取して筋トレ。
直前の3日間は塩分を一切取らない。
とのことですが、忘れてしまったのでしょうか。
以上のことを鑑みて、筋トレって世界で一番意味わからないという発言こそ、
意味が分からないと思った次第です。
努力の方向が筋トレじゃなくて筋肉がつく何かをやれば良いと思う。
何を目標にして筋トレするか、努力の方向は人それぞれです。
・痩せたい
・自信をつけたい
・健康的になりたい
・姿勢を良くしたい
・リフレッシュしたい
・腰痛などを改善したい
・ストレスを解消したい
・エネルギッシュになりたい
・引き締まった体になりたい
・スポーツのパフォーマンスを向上させたい
書いていたらきりがありませんが、
皆それぞれ何かしら目標に向かってトレーニングをするので、
単純に筋トレすることが目標になっている方って逆にほぼいないんじゃないでしょうか。
ラグビーやって筋肉が付くとか、格闘技やってて筋肉が付くっていう方が好き
大前提として、一番効率よく筋肉が育つ行いが筋トレです。
ラグビーだけやっていてもラグビー選手のような体型にはなりませんし、
格闘技だけやっていても格闘家のような体にはなりません。
むしろスポーツ選手や格闘家はめちゃめちゃ筋トレしてます。
例えば史上最強の格闘家と言われる元ボクシング世界チャンピオンのマイク・タイソン氏も
強くなるためにはウエイトトレーニングしろと発言しています。
バスケットボールの神様マイケル・ジョーダン氏も、
ウエイトトレーニングを取り入れてから体力では誰にも負けなくなったと発言しています。
僕が筋トレをするようになったのもスポーツの影響です。
僕が所属していた高校のバスケ部はインターハイで優勝するような名門校だったのですが、
きちんと専属のトレーナーが付いてウエイトトレーニングをしていました。
バスケットボールのパフォーマンスを上げるために様々なウエイトトレーニングをしましたが、
結局それらの筋トレ種目って、ベンチプレス・スクワット・デッドリフトなどの王道のトレーニングを含んでいて、
ボディビルダーがやる筋トレと大差ないんですよね。
つまりトップの選手、トップのスポーツチームほど普通にウエイトトレーニングを取り入れているんです。
ちなみに、細く見える選手でも普通に筋トレめっちゃしてます。
練習時間以外でもウエイトトレーニングをしていますし、
練習のなかでも筋トレをしている場合が多数です。
スポーツ選手や格闘家のなかには希に筋トレをしていないという人がいますが、
それは練習時間外でウエイトトレーニングをしていないという意味で、
練習の中では確実に筋トレ的な動作をトレーニングとして行っています。
延々とスパーリングだけしているプロ格闘家なんていませんよね。
延々と試合だけしているプロスポーツ選手もいませんよね。
そういうことです。
むしろまともなトレーナーが付いているチームは絶対に筋トレさせられます。
むしろ技術練習は長時間にわたるので、そればかりやっているとパワー系の速筋繊維は育たないし、
動きになれて最適化されてくるので、練習だけずっとしてると逆にパフォーマンスが落ちたりします。
だからスポーツ選手や格闘家がパフォーマンスを向上させようとすれば、
筋トレするしかないのです。
男たるもの
「男たるもの」発言についてですが。
男たるもの、という発言は単純に思いっきり性差別発言なのでこれはちょっとあかんかなと。
特に今の時代はね。
男たるもの、と言っていいのは男のなかの男だけです。
男たるもの、と言って炎上しない(美化される)のは、江田島平八みたいなゴリゴリの男性コミュニティ内のボスみたいな人が、
男たるもの!に続いて何かいい感じのことを言った時のみです。
逆に男が「女なら〇〇しとけよって思う」とか言うとめちゃめちゃ炎上しますしね。
それと一緒です。
セクハラというものは、何を言ったかだけではなく、誰が何をいったかが重要です。
「可愛いね」とか「スタイルいいね」なども、嫌な人から言われたらセクハラなのです。
男たるもの、と言っていいのは男だけです。
それをはき違えているから多数のバッシングを受けたのです。
見せるための筋肉じゃなくて使える筋肉を持っとけよって思う
「見せるための筋肉じゃなくて使える筋肉を持っとけよって思う」という部分についてですが。
「見せ筋・使える筋肉」というのは現代では死語だと思っていました。
未だにこんな言葉を使う人がいるのは驚きですし、かなり時代遅れだなと感じます。
見せ筋(使えない筋肉)・使える筋肉論争については以前こちらの記事に詳しく書いたのでですが↓
ボディビルダーの筋肉は使えない筋肉なのか?見せかけの筋肉、使えない筋肉論争に終止符を打つ
シンプルに言うと、見せかけだけという筋肉は存在しません。
筋肉の大きさとパワーはほぼ比例します。
大きな筋肉は瞬発系・パワー系の速筋繊維です。
持久力はありませんが、瞬間的に大きな力を生むことに向いています。
大きいけど弱いという筋肉は存在しません。
筋トレを何か特殊なもののように思っているかたのためにお伝えすると、
筋トレというのは日常的に使う動きに重りを足しただけです。
人間の関節の動きは制限されたものなので、筋トレの時だけ特殊な動きをするわけではありません。
重いものを持つときはデッドリフトやアップライトローやアームカールのような動きをしますし、
しゃがんで立つ動きに重りを加えればスクワットです。(自重のみでもスクワットはスクワットですが)
使えるかどうかというのは、何に使うかによるので、それは人それぞれですよね。
なぜボディビルダーやトレーニーだけが使える筋肉だの使えない筋肉だのといわれるのか謎なのですが。
というのも、例えばマラソン選手の筋肉では短距離を素早く走れないし重いものを持つのに適していないですよね。
水泳選手の筋肉は水の中では優れているかもしれませんが、日常ではあんなに速く泳げてもほぼ意味ないですよね。
スプリンターは長距離を早く走れないですよね。
卓球選手なんて重いもの持てますか?
棒高跳びとかハードルとか飛べて何か意味がありますか?
僕は小さい頃からバスケットボールを真剣に練習してスポーツ特待生として高校に入学するくらいまで頑張りましたが、
別に生きててバスケで培った筋肉使えるわーと思ったことなんてないですよ。
素早くサイドステップできたり、遠い所にある輪にボールを入れるための筋肉を鍛えてても、生きててなんも意味ありません。
なぜボディビルダーやトレーニーだけが他ジャンルのスポーツの専門家と比べて劣っていると思われないといけないのか非常に謎なのです。
使えるか使えないかは、用途によりますよね。
それぞれの競技はそれぞれの競技で最適化されるような体になるし、そうなるべくそれ用のトレーニングをしています。
だからボディビルダーやトレーニーもステージ上で勝つためや健康のためなど、それぞれの理由のためにトレーニングをしています。
ボディビルダーにとってはステージ上で映えない筋肉は使えない筋肉です。
ステージ上で映えることに何の意味があるの?
と思うかもしれませんが、それは人それぞれ趣味嗜好があり、ただ小島瑠璃子さんが理解できなかっただけなのです。
ちなみに僕は男性の異性受けしない自己満足的な筋トレも、女性の異性受けしない自己満足的なネイルやメイクも、
ほぼ同じようなものだと解釈しています。
だって、何かあった時に人の役に立つ筋肉の方が良くない?どうすんの、見かけだけのムキムキ
何かあった時、というのは小島さんの発言のなかでは「暴漢に襲われたとき」などをイメージしていたみたいです。
そもそも暴漢というものは刃物など何かしら武器を持っている可能性があるので、
ナイフを隠し持っているかもしれない相手に対して腕力・格闘技で対処するというのはお勧めできません。
例えスポーツや格闘技をやっていても、ナイフを持った相手には勝てません。
暴漢に襲われたとき、できるのは即座に逃げるか、逃げながら石を投げるくらいです。
長い刺身包丁持ってる相手にラグビーのタックルとかで勝てますかね?
格闘家でも素手なら無理だと思いますけどね。
先にも書きましたが、筋トレしている人がなぜか喧嘩も強くないといけないという二足の草鞋を履かされるか謎です。
役に立つというのも人それぞれですし。
そもそも見かけのムキムキというのは、「そもそも喧嘩を売られない」「そもそも襲われにくい」という大きなメリットがあります。
人間も動物なので、明らかに体が大きくて筋肉質なやつに対して、わざわざ襲い掛かろうとはあんまり思わないんじゃないですかね。
↑この記事のサムネですが、普通この人に喧嘩売ろうと思いますかね?
そもそも普通に人殴ったら捕まりますから。
先に襲われたのなら正当防衛になるかもわかりませんが。
襲われないようにする、喧嘩しないようにするための筋トレは無意味じゃないですよね。
小島瑠璃子さんのフォローコメント
炎上したことにより、小島瑠璃子さんは謝罪のコメントをされました。
しかしそれもあまりよくなかったようで、さらに多数の怒りを買う事になってしまったようです。
【小島瑠璃子さんの謝罪コメント】
筋トレって筋トレしてる人にとって聖域なんだってことがわかったよ。
ごめんよ、でもただの男性のタイプの話だからね、筋トレしてる人の人間性や本質の根っこから否定しているんじゃないんだよぉ。
ムキムキが個人的にタイプじゃないだけなんだよぉ。
ムキムキが個人的にタイプじゃないのは本当なのでしょうが、
「ただの男性のタイプの話」というわけではなかったように思います。
筋トレや筋トレする人に対して持論を展開し批判していましたからね。
あと、「聖域」という言葉を使ったのもあまりよくなかったように思います。
小島さんのなかで筋トレをする人が理解できない別世界にいる人と思っているからこそ、
「聖域」という言葉が出たのでしょう。
これではまるでフィットネスをする人が理解できないことをする変わりものみたいではないですか。
これだけ筋トレ・フィットネスが盛んになり、これからどんどん健康になっていって欲しいのに、
筋トレする人を「特別」みたいにいうのはよくなかったと思います。
まとめ:悪口は災いの元。褒める口は幸いの元。
まとめると、最初にも書きましたが、
筋トレや筋肉に対しての知識不足だけではなく、知らないものに対してイメージで断定してしまった結果、ああいった発言が出たのでしょう。
思うだけなら良いですが、あまり芸能人は無暗に何かを批判しない方がいいですね。
どこでどんな利害関係があるかわかりませんからね。
今回の発言で小島瑠璃子さんに対して仕事を依頼しようとするフィットネス関係の会社は減ったでしょうしね。
逆にあえて仕事を依頼しようと思う会社もあるかもしれませんが、、、
いやその後のバッシングを考えるとやはりなくはないにしても、やはり減ったかもしれないですね。
やはり口は災いの元ですよ。
もうすこし厳密に言うと、悪口は災いの元です。
小島瑠璃子さんは嫌いなタイプの男性の話をするのではなく、
好きなタイプの男性の話をすればよかっただけなのです。
細身の男性が好きなら細身の男性を詳しく褒めて語ればよかったのです。
もしかしたら筋トレする男性のなかには、小島瑠璃子さんのファンの方もいらっしゃったかもしれません。
もしかすると彼らは傷ついたかもしれませんね。
今回の炎上の件でバッシングを受けたことから、もしかすると小島さんは筋トレする人のことを嫌いになってしまったかもしれません。
もうこれ以上、小島さんのTwitterにいって悪口を書き込んだりするのはやめた方が良いです。
それよりも、思考を自分を向上させる方にフォーカスして、心も体もかっこよく生きた方が人生特かなと思います。